酒米不足、日本酒の増産ピンチ 県内蔵元、苦渋の声

保険カンパニー

2014年10月17日 09:53

世界的な和食ブームを背景に人気が高まる日本酒の
増産がピンチに陥っている。原料の酒米作りが
需要の伸びに追いつかないためだ。

昨年度まで酒米が生産調整対象だったことに加え、
代表的な「山田錦」は栽培が難しく、
収穫量が簡単に増やせないことも影響しているという。
酒造会社からは「造りたくても造れない」と苦渋の声が上がっている。

日本酒は海外で人気が高まり、輸出が急増。
国税庁の統計によると2013年の輸出額は
105億円で、10年前の約2・7倍になった。

各地の酒蔵から「酒米が足りない」との声が寄せられ、
農林水産省は14年度から酒米の増産分を生産調整
の対象から外した。

大手酒造会社の大量発注も品薄状態に拍車を掛けている。

「いつ山田錦が手に入らなくなるか分からない」
静岡市清水区の「英君酒造」の望月裕祐社長(50)は
「人気が上がっている手応えはあるのに、
このままでは造りたくても造れない」と嘆いた。


本日の担当:学園通り店 杉山(静岡新聞より)