「変額年金保険の販売一部休止」

住友生命保険は、銀行窓口などで扱ってきた変額年金保険の

販売を９月末で一部休止すると発表した。

株価の低迷などで運用環境が悪化し、他社が同商品の販売を休止

したことなどから、同社に顧客が集中。販売が急増し、

保険の引き受けリスクを管理できない恐れがでてきた。

変額年金の支払いに備えるお金（責任準備金）の積立額も大幅に増やす。

販売を休止するのは元本を保証する一時払いの変額年金保険。

株価の下落で契約者の積立金が目減りしても、生保が補填して

一定額の年金支払いを保証するため、販売の急増が経営を圧迫しかけない。

定額年金や元本保証のない変額年金などは販売を継続する。

変額年金保険はハートフォード生命保険などが相次いで販売を休止。

銀行窓販での変額年金市場に占める住友生命のシェアー

（件数ベース）は昨年９月の8％前後から３月は約50％に急拡大した。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【田邉　正子】