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2013年11月07日

下北沢商店街:学生デザインのカラフル灰皿 喫煙と共存するまちづくりは?

下北沢商店街は、小田急と京王の私鉄2路線が乗り入れる下北沢駅周囲の約1600店から
なる都内でも有数の商店街だ。多くの劇場やライブハウスなどがあり、若者が集まるスポットでもある。
同組合の柏理事長は「数年前まで、たばこのポイ捨てによる吸い殻ごみがあちこちに目立ち、
歩きたばこに関する苦情が寄せられた。しかし、飲食店などは店の死活に関わるため禁煙にも
踏み切れない」という。

そこで、同組合は、2012年3月、商店街に約600店ある飲食店で、喫煙の可否や喫煙時間、
分煙などの店舗ごとの喫煙ルール示したステッカーを表示し、喫煙場所を指定したマップを配布するなど、
禁煙一辺倒でなく喫煙者も共存できるまちづくりに取り組んだ。全国でもほとんど初めての試みで、
「道路に捨てられていたたばこが目に見えて減った一方で、飲食店を利用する喫煙者に好評の
反応だった」(柏理事長)と成果をあげ、注目を集めた。

今回、同組合が2日に発表した新しい取り組みは、カラフルな「デザイン灰皿」の設置と、小田急電鉄が
手がける下北沢駅再開発で駅広場に設置を求める喫煙所のデザイン案の二つだ。いずれも、
美術専門学校「バンタンデザイン研究所」(東京都渋谷区)の協力を受け、学生がデザインを担当した。

同組合の鍛治川直広さん(33)は「ネガティブな喫煙イメージをアート・デザインの力でポジティブに
変換することを狙った」と話す。披露されたデザイン灰皿は、10種類12個。ロボットやスペースシャトルなど
カラフルな絵柄で、発表会終了後にさっそく、商店街の12カ所に設けられた喫煙所に置かれた。

一方、小田急電鉄が手がける線路地下化に伴う再開発事業(2018年度完成予定)で、
駅前の広場などに設置を求めている屋外型喫煙所のデザイン案も示された。発表された八つの作品は
古民家風の縁側をモチーフにしたものや、巨大な天球儀を模したデザインなど。
いずれも「下北沢の街にふさわしい名所になることを意識した」という。

発表会には、世田谷区の保坂展人区長ら行政関係者らも参加した。保坂区長は「地元の取り組みで、
たばこのポイ捨ての減少などマナー向上への変化が見られる中、夢のあるデザインで新たな取り組みを
進めていることは注目すべきだ」と提案を評価した。

柏理事長は「たばこを吸う人も吸わない人もどちらも楽しんでいただけるまちづくりはどこの商店街でも
大きな課題。これからも、たばこが共存できることを考えていきたい」と述べている。



本日の担当:沼津店 山崎 (毎日新聞より)



Posted by 保険カンパニー at 09:16│Comments(0)
 
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