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2014年12月11日

正月の食卓に個食化の波 「1人お節」販売好調

正月に一家の健康と繁栄を願って食べる「お節料理」。1人暮らしの増加や食の多様化により
「1人用お節」の販売が好調だ。正月の食卓にも「個食化」の波が押し寄せている。

◆プチぜいたく

「1人暮らしでも、お節で正月気分を」とコンビニエンスストア、サークルKサンクス(東京都中央区)が、
1人用お節「華(はな)GOZEN(ゴゼン)」(1980円)の全国販売を始めた。
事前に予約をして12月30日から来年1月4日までに店頭で受け取る。また、予約なしで大みそかに
店頭販売する店もある。店頭での1人用お節の販売は、コンビニ業界初の試みだ。

縁起物の有頭エビや黒豆などのほか、サラダ、黒毛和牛焼き肉など弁当風総菜も含め全12品目。
広報担当の篠崎直人さんは「1人暮らしの若い世代も『お節で正月を祝いたい』という気持ちがある。
ハレの日のプチぜいたくとして手にしてほしい」。1人暮らしの都内の女性会社員(44)は「手のかかる
お節は自分で作らない。好きな品が入ったお節なら買いたい」と話す。

サークルKに先駆けて1人用お節の販売を始めたコンビニが、セブン-イレブン・ジャパンの宅配サービス
「セブンミール」だ。セブンミールは、単身高齢世帯の増加などから平成12年に埼玉県で宅配を開始。
現在は全国約1万3200店で日替わり弁当や日用品を配達している。

登録会員の6割が60歳以上の高齢者。「よいものを少しだけ」というニーズに応え、サービス開始
当初から人気具材を集めたお節を販売し、年々売り上げが伸び続ける。今年のお節「お正月料理膳」の
予約も好調だ。

また、インターネットで宅配お節を注文する人も増えている。ネットショップ「楽天市場」に10年前から
出店する料理店、博多久松(福岡市博多区)は1人用お節「祇園」(6500円)を6年前から始めた。
販売個数は右肩上がりで増加中。今年は6年前の約7倍の1800個を見込む。松田健吾店長は
「一番多いのは、独身とみられる50代男性からの注文。1人暮らしの親や子供に送るケースも多い」と話す。

◆家族がいても

一方、家族がいても「個食お節」のニーズが高まっている。

個食お節は、複数の重箱に全く同じ具材が入る。従来のように一の重、二の重、三の重を広げて皆で
取り分けるのではなく、それぞれに同じ内容の重を1つずつ置く「一人一重」スタイルだ。

日本橋高島屋(東京都中央区)は「一人一重」の販売を2年前に開始。年々種類を増やしている。
担当者は「ライフスタイルの多様化で、元旦にそろうのは夫婦だけ、遅くまで勤務していた娘は昼まで
寝ているという家庭もある。食べかけのお節ではなく、新しいものを食べさせたいと購入する親もいる」と
話している。

■「単独世帯」増加、4分の1に

コンビニ各社や料理店が1人用お節を販売するのは、核家族化や非婚化などで1人暮らしの
「単独世帯」が増えているためだ。厚生労働省の「国民生活基礎調査」(平成25年)によると、
1世帯当たりの平均人数は昭和28年に5人だったが平成元年には3.1人、昨年は2.51人にまで
減少した。「単独世帯」も増加傾向で、昨年6月現在で約1328万世帯。元年に20%だった全世帯に
占める単独世帯割合は、25年に26.5%まで増えた。国立社会保障・人口問題研究所は、
今後もこの傾向が続くと予測する。


本日の担当:沼津店 山崎 (産経新聞より)



Posted by 保険カンパニー at 09:31│Comments(0)
 
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