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2015年05月08日

長崎発、全米で「お茶のスタバ」に挑む理由

茶の生産地として思い浮かぶ都道府県はどこだろうか。

2014年の荒茶生産量を見ると、トップは静岡県の3万3100トン、次に鹿児島県の2万4600トン、
三重県の6770トンが続く。長崎県は、718トンで全国11位。茶の生産地というイメージはあまりない。

そんな長崎から先月、世界挑戦のニュースが発表された。長崎県の企業など12社と2個人が
出資した会社が、官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)と組んで、
米国で日本茶カフェを展開するという。店名は「グリーンティーテラス」(仮称)。

年内に1号店をカリフォルニア州に開き、10年後に全米で50店、将来は世界各国で1000店舗を
もくろむ。目指すは「お茶のスタバ(スターバックスコーヒー)」だ。

仕掛け人となったのは、約30年間米国を中心に海外で日本茶の販売実績があるマエタク(長崎市)の
前田拓社長。米国で抹茶アイスをヒットさせ、豪州などに販路を拡大してきた。

米国では健康志向の高まりにより、緑茶の消費市場が拡大し、その規模は1兆円に達すると言われる。
日本茶カフェでは、日本産の茶葉を使った煎茶やほうじ茶のほか、「抹茶エスプレッソ」「キャラメル
ほうじラテ」といった飲み物を波佐見焼の茶器で提供する。サイドメニューには長崎名物のカステラを
楽しんでもらい、店内では長崎県産品を販売する。前田氏は「勝算はある」と強気だ。

そもそも、なぜ長崎から日本茶カフェなのだろうか。これは新しく設立した会社のロゴに入った
「1856」に意味がある。1856年は日本茶の商業輸出が長崎から始まった年。そして、日本茶輸出の
先駆けとして活躍したのは、坂本龍馬など幕末の志士とも親交があった長崎の商人、大浦慶だった。
前田氏は「日本茶の輸出が長崎から始まったという歴史も広めたい」と語る。

クールジャパン機構は、九州全体の地域名品の取り扱いも考えている。
キーワードは「地方発世界へ」。長崎発の挑戦が成功すれば、日本茶と言えば「NAGASAKI」と
言われる時代が将来やって来るかもしれない。


本日の担当:沼津店 山崎 (西日本新聞より)



Posted by 保険カンパニー at 09:00│Comments(0)
 
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