2013年05月30日
<糖尿病治療>融合細胞使う動物実験成功 膵島移植に効果
京都大再生医科学研究所の角昭一郎准教授(再生医療)らのグループが29日、
膵臓(すいぞう)内でインスリンを分泌する「膵島(すいとう)」(ランゲルハンス島)の
細胞を、骨髄から取り出した幹細胞と融合させ、生体内で効率的に働かせる動物実験に
世界で初めて成功したと発表した。糖尿病の治療法の一つである膵島移植で、限られた
膵島をより多くの患者に移植できる可能性があるという。
米科学誌「プロスワン」に掲載された。体内でインスリンを分泌できない重い糖尿病
患者には、膵臓移植が最も有効な治療法とされるが、提供者の膵臓が移植に適さない
場合は、膵臓内に点在する膵島を分離し、点滴で移植する方法がある。しかし、一つの
膵臓から分離できる膵島は少量で、患者1人分に満たないこともある。また、移植後も
効果が持続せず、再び膵島移植が必要になる患者が多いという。
グループは、二つの異なる細胞を並べて電気刺激を与え、一つの細胞にする融合の
技術に着目。細胞増殖などの能力に優れた大腿(だいたい)骨の骨髄由来の幹細胞と
膵島細胞を融合させ、インスリンを分泌できないラットに移植した。
その結果、通常の膵島移植の半分の融合細胞を移植しただけで、血糖値が低下する
効果が出ることを確認した。更に移植後3カ月間、血糖値が徐々に低下したことから、
融合細胞が生体内で増殖したと考えられるという。角准教授は「膵島から融合細胞を
作製し、それを移植するという新たな手法につながる可能性がある」と話している。
Yahoo!ニュース 毎日新聞 5月29日(水) 山崎
膵臓(すいぞう)内でインスリンを分泌する「膵島(すいとう)」(ランゲルハンス島)の
細胞を、骨髄から取り出した幹細胞と融合させ、生体内で効率的に働かせる動物実験に
世界で初めて成功したと発表した。糖尿病の治療法の一つである膵島移植で、限られた
膵島をより多くの患者に移植できる可能性があるという。
米科学誌「プロスワン」に掲載された。体内でインスリンを分泌できない重い糖尿病
患者には、膵臓移植が最も有効な治療法とされるが、提供者の膵臓が移植に適さない
場合は、膵臓内に点在する膵島を分離し、点滴で移植する方法がある。しかし、一つの
膵臓から分離できる膵島は少量で、患者1人分に満たないこともある。また、移植後も
効果が持続せず、再び膵島移植が必要になる患者が多いという。
グループは、二つの異なる細胞を並べて電気刺激を与え、一つの細胞にする融合の
技術に着目。細胞増殖などの能力に優れた大腿(だいたい)骨の骨髄由来の幹細胞と
膵島細胞を融合させ、インスリンを分泌できないラットに移植した。
その結果、通常の膵島移植の半分の融合細胞を移植しただけで、血糖値が低下する
効果が出ることを確認した。更に移植後3カ月間、血糖値が徐々に低下したことから、
融合細胞が生体内で増殖したと考えられるという。角准教授は「膵島から融合細胞を
作製し、それを移植するという新たな手法につながる可能性がある」と話している。
Yahoo!ニュース 毎日新聞 5月29日(水) 山崎
Posted by 保険カンパニー at
17:33
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