2013年07月23日
カネボウが化粧品を自主回収 回収コストより痛い信頼失墜
ダイヤモンド・オンライン 7月19日(金)
カネボウ化粧品グループは4日、美白成分「ロドデノール」の配合された化粧品54商品を
自主回収すると発表した。
白斑と呼ばれる、肌がまだらに白くなるトラブルが確認されたという。皮膚科医からの
指摘により調査し、39例のトラブルが把握できた。ブランシールスペリアなどの一部
商品で、使用している顧客が25万人、個数は45万個という大規模なものになる。
痛手は大きい。自主回収に約50億円かかる。さらに対象商品の売上高は国内が50億円、
海外が20億円(卸売りベース)であり、この売上高が削げ落ちることになる。
それも利益率が高いスキンケア商品でのミスは相当手痛い。問題の成分は美白成分であり、
代替製品を開発しようにも、主要成分であるため、それなしでは商品が成り立たない。
何よりカネボウ全体のブランドイメージ悪化は必至だ。
この影響は親会社である花王にも及ぶ。
2012年12月期(4~12月の変則決算)のビューティケア事業(カネボウを含む)は、
売上高4444億円、営業利益218億円で、利益率が低い「お荷物事業」といわれる。
花王の化粧品「ソフィーナ」は赤字であり、利益面ではカネボウへの依存が大きかった
だけに、立て直しは待ったなしだ。ただし信頼は簡単に回復できるものではなく、
時間がかかりそうだ。
山崎
カネボウ化粧品グループは4日、美白成分「ロドデノール」の配合された化粧品54商品を
自主回収すると発表した。
白斑と呼ばれる、肌がまだらに白くなるトラブルが確認されたという。皮膚科医からの
指摘により調査し、39例のトラブルが把握できた。ブランシールスペリアなどの一部
商品で、使用している顧客が25万人、個数は45万個という大規模なものになる。
痛手は大きい。自主回収に約50億円かかる。さらに対象商品の売上高は国内が50億円、
海外が20億円(卸売りベース)であり、この売上高が削げ落ちることになる。
それも利益率が高いスキンケア商品でのミスは相当手痛い。問題の成分は美白成分であり、
代替製品を開発しようにも、主要成分であるため、それなしでは商品が成り立たない。
何よりカネボウ全体のブランドイメージ悪化は必至だ。
この影響は親会社である花王にも及ぶ。
2012年12月期(4~12月の変則決算)のビューティケア事業(カネボウを含む)は、
売上高4444億円、営業利益218億円で、利益率が低い「お荷物事業」といわれる。
花王の化粧品「ソフィーナ」は赤字であり、利益面ではカネボウへの依存が大きかった
だけに、立て直しは待ったなしだ。ただし信頼は簡単に回復できるものではなく、
時間がかかりそうだ。
山崎
Posted by 保険カンパニー at
16:26
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