2013年06月12日
<家族の病死>8割「眠れない」 看病ストレスや喪失感
病気で家族を亡くした人の8割以上が、死別を経験する過程で睡眠の不調を経験しているとの調査結果を、公益財団法人「日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団」(大阪市)の調査チームがまとめた。看病を巡るストレスや死別後の喪失感から、患者の家族は「第二の患者」ともいわれる。チームは「うつ病などへの進展を防ぐ上で、睡眠に着目することは有効」と指摘する。
がんなどの終末期医療に取り組むホスピスや病院142施設の協力で、987遺族に「眠り」について尋ねた。有効回答は561で、死別からの期間は「1年~1年半」が約9割を占めた。
「寝付きが悪い」「深く眠れない」「早く目が覚める」といった不調を感じた人は、▽死別直前(数週間前~死別)に87%▽死別から半年以内に85%▽死別から半年以降に73%。また、全体の59%が、不調が死別経験によるものと答えた。
回答時点でも、こうした不調を約6割が感じており、その57%は「日常生活に支障がある」と回答。しかし、医療機関を受診した人は15%にとどまった。
心身ともに強いストレスなどを抱える状態が長く続くと、不安や「抑うつ」と呼ばれる症状が表れやすく、うつ病などにつながるリスクも高まる。回答時点で抑うつ状態が疑われる人は53%おり、睡眠の不調も影響していると考えられた。
毎日新聞引用 【池谷】
Posted by 保険カンパニー at
10:00
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