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2015年01月20日

ヤギが雑草むしゃむしゃ…太陽光発電敷地で活躍

静岡空港隣接の県有地にあるメガソーラー(大規模太陽光発電施設)の敷地内で、
ヤギによる「除草計画」が進んでいる。

昨年12月、試験的に3頭を放すと、草刈り機に代わって雑草をむしゃむしゃ。
二酸化炭素とコストの削減、来訪者には癒やしと、「草刈りヤギさん」は地球と地域に大貢献。
今春以降は、草の伸びる時期に仕事に励む。

 ◇環境に優しくコストも削減

 発電規模約1・5メガ・ワットのメガソーラーは、LPガス事業などを手掛ける「TOKAI」(静岡市)が
昨年4月に着工。同11月下旬に稼働し、中部電力に売電を始めた。
1・96ヘクタールある用地は、空港建設の際、自然などに配慮するための緩衝地だった。

 そんな経緯から、県とTOKAIは「環境に優しい」施設整備を進め、のり面での芝桜の植栽や、
憩いの場として県産材のベンチを設置するなどした。この結果、経済産業省の「次世代エネルギーパーク」に認定され、
「地球環境と調和したエネルギー施設」とのお墨付きを得た。

 運用後、広い敷地をどう管理するかが課題になった。除草について、「草がボーボーでは清潔感がないし、
発電効率も落ちる」(担当者)と議論され、そこで着目したのが、草刈り役のヤギだった。
除草剤を使わず、草刈り機より時間はかかるが、焼却に伴う二酸化炭素の排出減など、
コスト削減と環境に優しい効果が期待できる。

 同社は先月6~19日、地元住民の飼育するヤギ3頭を借り、約1000平方メートルの草地に放した。
すると、1週間足らずでほぼ食べ尽くし、数十万円の経費も半減した。「好き嫌い」せず色々な種類の草を食べ、
寒暖にも強く世話がかからなかったという。

 想定外の効果もあった。実験中、柵越しに寄ってくる姿が「動物園に来たみたい」と喜ばれた。
こんな好材料もあり、同社は草が伸びた時期に年数回、期間限定でヤギに活躍してもらうことに。
春以降、仲間を増やしての登場になるかもしれないという。

 関係者の間では「除草には『田んぼにアイガモ、太陽光発電にヤギ』が定着するのでは」と、
仕事熱心ぶりを評価する声も上がっている。



本日の担当:沼津店 山﨑(読売新聞より)

  


Posted by 保険カンパニー at 10:14Comments(0)