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2016年03月17日

肥満でないのに「隠れメタボ」、914万人も!

肥満ではないのに高血圧や高血糖などの異常を複数持つ「隠れメタボリックシンドローム」
の患者は全国で914万人に上るとする推計を、厚生労働省研究班(代表=下方浩史・名
古屋学芸大教授)がまとめた。

現在のメタボ対策は肥満を前提にしているが、肥満でなくても高血糖、脂質異常などの代
謝異常が重なると心臓病などのリスクが高まる。研究班は来年3月までに、隠れメタボの
診断や生活習慣改善の指導法をまとめた指針を作成する。

研究班は、1997~2012年に国立長寿医療研究センターが実施した40~79歳の男女
約4000人の健康調査データを解析。男性の10・9%、女性の13・6%が、体格指数(B
MI)25未満で腹囲もメタボの基準未満なのに、高血圧、高血糖、脂質異常のうち二つ以
上の異常を持つことがわかった。この数字をもとに、全国で男性380万人、女性534万人
の隠れメタボ患者がいると推計した。

同様にメタボ患者を推計すると971万人だった。

隠れメタボとメタボの患者は、該当しない健康な人に比べて、心臓病を発症するリスクが
それぞれ1・23倍、1・45倍高かった。

日本人は血糖値を下げるインスリンの分泌能が低い人が多く、やせていても糖尿病にな
りやすい。運動習慣がなかったり、朝食抜きや早食いなどの悪い食習慣を続けたりすると
隠れメタボの危険性が高くなる。

対策をとらない場合、患者数は10年後に1014万人に、20年後は1042万人に増えると
予想される。

一方、4000人のデータで年齢や性別などが一致する人同士を比較したところ、1日5500
歩以上歩くと代謝機能が改善することが分かった。たんぱく質やカルシウム、青魚に多く含
まれる不飽和脂肪酸の摂取も効果的だった。

下方教授は「日本人は、太っていなくても、代謝機能などに異常が出る人が多い。肥満対
策が進められるのに対し、隠れメタボは放置されている。高齢者の寝たきりなどを防ぐため
にも対策が必要だ」と話す。

本日の担当:沼津店 坂倉  


Posted by 保険カンパニー at 09:32Comments(0)