吉野AG 吉野AGホームページ 会社案内 お問い合わせ

2014年08月22日

MRSA:青い光で退治 患部に照射 マウス実験で成功

大阪市立大医学部の鶴田大輔教授らの研究グループは、抗生物質が効きにくい多剤耐性菌の
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染の新たな治療法として、抗生物質を使わず
患部に青い光を当てて菌を殺すことに、マウスの実験で成功したと発表した。感染症治療には
抗生物質が有効だが、多用すると新たな耐性菌を生む恐れがあり、新治療法の実用化が期待される。
21日、米オンライン科学誌プロス・ワンに掲載される。

鶴田教授によると、皮膚の傷にMRSAなど多剤耐性菌が感染すると治癒が遅れ、全身やけどでは
死亡するケースもあるという。

実験は、光の照射前にアミノ酸の一種の5−アミノレブリン酸(5−ALA)を注射する方法を使った。
増殖している菌は5−ALAを取り込み、5−ALAは菌の内部で、青い光を受けると活性酸素を
生じる物質に変化する。活性酸素は細胞膜を破壊し、菌を死滅させる。

免疫力を低下させたマウスの背中に直径6ミリの傷を作り、傷口にMRSAを感染させて治療法の
有効性を調べた。5−ALAを注射し、青色発光ダイオードで光を約1分間当てる治療を毎日続けると、
13日目で傷口が塞がり、菌の量は100分の1程度に減った。治療しないと傷口は2割程度しか
回復しなかったという。

MRSA以外での実験も、今後予定している。
鶴田教授は「数年内に感染症治療にも使えるようにしたい」と話している。


本日の担当:沼津店 山崎 (毎日新聞より)  


Posted by 保険カンパニー at 08:13Comments(0)