2014年07月14日
出発前の備え…海外旅行保険加入は不可欠 病気、盗難など広くカバー
もうすぐ夏休み。海外旅行の計画を立てている人も多いのではないだろうか。
不慣れな土地で心配されるのが病気やけが、盗難などのトラブル。日本と医療制度が
異なる海外では、病院で治療を受けると多額の費用がかかる可能性がある。
出発前に海外旅行保険に加入して備えておきたい。
◆制度の違いに注意
ジェイアイ傷害火災保険(東京都千代田区)が先月発表した自社の海外旅行保険契約者の
事故発生状況(平成25年4月~26年3月)によると、海外旅行での事故発生率は3・84%で、
26人に1人が何らかのトラブルで保険金の支払い請求をしていた。
最も多かったのは治療・救援費用の42・1%で、携行品損害(38・7%)が続いた。
治療・救援費用として、数百万~数千万円の保険金が支払われたケースもあった。
「気候や食事の異なる海外では体調を崩すことも少なくない。けがをしたり犯罪に巻き込まれたり
する可能性もある」。ファイナンシャルプランナーの平野敦之さんは警鐘を鳴らす。
トラブルに対する金銭的な備えとして、平野さんが勧めるのが海外旅行保険の加入だ。
損害保険各社からさまざまな商品が出ているが、主な補償内容は、(1)病気やけがによる
死亡・後遺障害(2)病気・けがの治療費(3)救援費(4)携行品損害(5)他人に損害を与えた
場合の賠償費(6)航空機が遅延・欠航した場合の宿泊費-などをカバーするものだ。
特に重視したいのが(2)と(3)。
日本と医療制度の異なる海外では健康保険証を提示して「病院の窓口で3割負担」というわけには
いかず、「治療や入院、手術の費用として数十万~数百万円かかることもある」(平野さん)。
場合によっては、入院先から日本に移送する費用や家族が迎えに来る救援費用もかかる。
医療費については公的な医療保険を使う「海外療養費制度」もある。しかし、事前に書類を用意し、
費用をいったん立て替える必要がある。一般の医療保険などに加入していても、「1日当たり
5千~1万円の入院給付金」では十分に対応できないのが実情だ。
海外旅行保険では契約金額を上限に、実際にかかった医療費が支払われる。
日本語対応のコールセンターで提携病院の紹介を受けたり、自己負担なく治療を受けられたりする
サービスもあり、安心感が高い。
(4)はバッグやカメラといった手荷物が壊れたり、盗難に遭ったりした場合の補償。ひったくりや
盗難では保険金が支払われる一方、紛失や置き忘れなどでは支払われないため、注意する。
◆空港の自販機でも
海外旅行保険への加入は保険代理店や旅行会社、損害保険会社のウェブサイト、空港にある
保険カウンターや自動販売機などでできる。時間に余裕を持って必要な補償内容を検討したいが、
「海外からは申し込みができない」(平野さん)ため、忘れていた場合は空港で出発前に加入する。
クレジットカード付帯の海外旅行保険を使う方法もある。
会員へのサービスなので保険料がかからず便利だが、平野さんは「補償内容や保険適用条件の
確認が必要」と指摘する。年会費が高いカードほど補償が手厚いが、治療・救援費用の補償は
最大でも200万~300万円程度。保険適用条件には、会員であれば適用対象となる「自動付帯」、
カードで旅行代金などを支払うことが必要な「利用付帯」などがある。
平野さんは「カード付帯の保険と合算し、治療・救援費用として、少なくとも500万~1千万円程度の
補償を用意しておいた方がいい」とアドバイスしている。
本日の担当:沼津店 山崎 (産経ニュースより)
不慣れな土地で心配されるのが病気やけが、盗難などのトラブル。日本と医療制度が
異なる海外では、病院で治療を受けると多額の費用がかかる可能性がある。
出発前に海外旅行保険に加入して備えておきたい。
◆制度の違いに注意
ジェイアイ傷害火災保険(東京都千代田区)が先月発表した自社の海外旅行保険契約者の
事故発生状況(平成25年4月~26年3月)によると、海外旅行での事故発生率は3・84%で、
26人に1人が何らかのトラブルで保険金の支払い請求をしていた。
最も多かったのは治療・救援費用の42・1%で、携行品損害(38・7%)が続いた。
治療・救援費用として、数百万~数千万円の保険金が支払われたケースもあった。
「気候や食事の異なる海外では体調を崩すことも少なくない。けがをしたり犯罪に巻き込まれたり
する可能性もある」。ファイナンシャルプランナーの平野敦之さんは警鐘を鳴らす。
トラブルに対する金銭的な備えとして、平野さんが勧めるのが海外旅行保険の加入だ。
損害保険各社からさまざまな商品が出ているが、主な補償内容は、(1)病気やけがによる
死亡・後遺障害(2)病気・けがの治療費(3)救援費(4)携行品損害(5)他人に損害を与えた
場合の賠償費(6)航空機が遅延・欠航した場合の宿泊費-などをカバーするものだ。
特に重視したいのが(2)と(3)。
日本と医療制度の異なる海外では健康保険証を提示して「病院の窓口で3割負担」というわけには
いかず、「治療や入院、手術の費用として数十万~数百万円かかることもある」(平野さん)。
場合によっては、入院先から日本に移送する費用や家族が迎えに来る救援費用もかかる。
医療費については公的な医療保険を使う「海外療養費制度」もある。しかし、事前に書類を用意し、
費用をいったん立て替える必要がある。一般の医療保険などに加入していても、「1日当たり
5千~1万円の入院給付金」では十分に対応できないのが実情だ。
海外旅行保険では契約金額を上限に、実際にかかった医療費が支払われる。
日本語対応のコールセンターで提携病院の紹介を受けたり、自己負担なく治療を受けられたりする
サービスもあり、安心感が高い。
(4)はバッグやカメラといった手荷物が壊れたり、盗難に遭ったりした場合の補償。ひったくりや
盗難では保険金が支払われる一方、紛失や置き忘れなどでは支払われないため、注意する。
◆空港の自販機でも
海外旅行保険への加入は保険代理店や旅行会社、損害保険会社のウェブサイト、空港にある
保険カウンターや自動販売機などでできる。時間に余裕を持って必要な補償内容を検討したいが、
「海外からは申し込みができない」(平野さん)ため、忘れていた場合は空港で出発前に加入する。
クレジットカード付帯の海外旅行保険を使う方法もある。
会員へのサービスなので保険料がかからず便利だが、平野さんは「補償内容や保険適用条件の
確認が必要」と指摘する。年会費が高いカードほど補償が手厚いが、治療・救援費用の補償は
最大でも200万~300万円程度。保険適用条件には、会員であれば適用対象となる「自動付帯」、
カードで旅行代金などを支払うことが必要な「利用付帯」などがある。
平野さんは「カード付帯の保険と合算し、治療・救援費用として、少なくとも500万~1千万円程度の
補償を用意しておいた方がいい」とアドバイスしている。
本日の担当:沼津店 山崎 (産経ニュースより)
Posted by 保険カンパニー at
09:07
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