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2014年09月25日

手術する医師の手ぶれ抑える支援ロボット開発

信州大学医学部と自動車部品大手デンソー(愛知県刈谷市)は23日、手術する医師の腕を支え、
手ぶれや疲れを軽減する手術支援ロボット「アイアームス」を開発したと発表した。

脳神経外科など繊細な手作業が求められる手術に活用できるといい、来春の発売を目指す。

開発した支援ロボットはアーム型で、腕を乗せると、内蔵してある圧力センサーが重さや動きを
感知し、医師の腕を支え続ける。上下左右あらゆる腕の動きを追随し、腕の動きを止めると
その場でぴたりとアームも止まり、手ぶれなどを抑えることができるという。動力源は腕の力と
重力だけで、「モーターを使わず安全性に配慮した」(同社)という。

脳腫瘍や脳卒中の手術では、医師が顕微鏡を見ながら1ミリ以下の血管を縫合するなど、
繊細な手作業が多い。これまで医師は、脇を締めたり、腕を置く台を用意したり工夫してきたが、
支援ロボットを使うことで手ぶれによるミスを防ぐことができるほか、難しい体勢での処置も
可能になる。長いと10時間を超えることもある脳の手術時間を短縮する効果も期待できる。

支援ロボットは、信大とデンソー、東京女子医大が2012年から共同開発を進めてきた。
自動車の生産ラインで使う産業用ロボットの技術を応用したもので、同社は今回の支援ロボットの
開発を機に、医療分野で事業拡大を図る狙いがある。

腕を支えることだけに機能を絞ったため、価格は980万円(税抜き)に抑えた。
現在は信大で臨床実験を行っている。

信大医学部脳神経外科の本郷一博教授は「医師の手の動きを感知してくれる非常に
賢いロボットだ。外科や耳鼻咽喉科の手術でも活用できるのでは」と話している。


本日の担当:沼津店 山崎 (読売新聞より)  


Posted by 保険カンパニー at 09:00Comments(0)